Avisynth スクリプト作成

この機能は Ver 1.62 から使用できます。

複数の動画を結合するための Avisynth スクリプトを作成する機能です。

この機能を利用する場合は Avisynth のインストールが必要になります。 インストーラからインストールしてください。それ以外の設定は必要はありません。

使用法

  1. 手順ファイル(下記)を用意します。「画像・動画作成」タブの手順ファイルの項目に手順ファイルのファイル名を指定します。
  2. スクリプト出力ファイル名を指定します。
  3. 「Avisynth スクリプト作成ボタン」を押すことでスクリプトが作成されます。
  4. AVI動画出力ファイル名で動画ファイル名を指定します。
  5. 「スクリプトから動画作成」ボタンを押すことで、3. で作成したスクリプトを元に動画が作成されます。

「スクリプト+動画作成」ボタンは 3. と 5. の両方を一度に行います。

手順ファイルの書式

手順ファイルの例

# ←先頭に # または // を書くとコメントになります

# フレーム数を指定します。framenumber の後ろはタブ文字です
framenumber	29.97

# 静止画を3秒間表示します。
静止画	op1.png	op1.wav	3

# 静止画を音声の長さだけ表示します。
静止画	op2.png	op2.wav	audio

# 動画を表示します。
音声別指定動画	op3.avi	op3.wav	

# フレーム付動画を表示します。
# 2列目にフレーム画像、3列目に動画、4列目に音声(省略可)、5列目に長さを指定します。
フレーム付動画	8.png	8.avi	sm1234567.wav	20
静止画	eyecatch.png	eyecatch.wav	0.5
フレーム付動画	7.png	8.avi	sm7654321.wav	20
静止画	eyecatch.png	eyecatch.wav	0.5
...

framenumber

framenumber(tab)29.97

フレームレートを小数または整数で指定します。1箇所に書くとファイル全体に適用されます(途中で変えることはできません)。

FlipVertical

FlipVertical(tab)on

最終的に出力される動画を上下反転させるときに記述します。エンコーダのバグ対策などに使用します。デフォルトでは off です。 1箇所に書くとファイル全体に適用されます(途中で変えることはできません)。

静止画

静止画(tab)画像ファイル名(tab)音声ファイル名(tab)長さ(tab)動画エフェクト(tab)音声エフェクト(tab)合成エフェクト

静止画を表示します。 長さが空欄または "audio" の場合は音声の長さになります。 音声ファイル名は省略することができますが、その場合は 長さを明示的に指定する必要があります。

動画

この項目は廃止されました。

音声付き動画

音声付き動画(tab)動画ファイル名(tab)長さ(tab)動画エフェクト(tab)音声エフェクト(tab)合成エフェクト

動画を音声付きで表示します。

音声別指定動画

音声別指定動画(tab)動画ファイル名(tab)音声ファイル名(tab)長さ(tab)動画エフェクト(tab)音声エフェクト(tab)合成エフェクト

動画を音声付きで表示します。音声ファイル名を指定すると無音になります。

長さが空欄の場合は動画の長さ、"audio" の場合は音声の長さになります。

フレーム付動画

フレーム付動画(tab)フレーム画像ファイル名(tab)動画ファイル名(tab)音声ファイル名(tab)長さ(tab)フレームエフェクト(tab)動画エフェクト(tab)音声エフェクト(tab)合成エフェクト

フレーム付動画を表示します。 音声付きの動画ファイルを使用する場合は「動画ファイル名」に指定し、 「音声ファイル名」は空欄にします。 「音声ファイル名」は動画ファイルと音声ファイルが異なる場合に指定します。 長さが空欄の場合は動画の長さ、"audio" の場合は音声の長さになります。


共通の説明

エフェクト

動画エフェクト には AviSynth スクリプトを書くことができます。たとえば、 「.FadeIn(24)」と書くことで、動画にフェードインをかけることができます。

音声エフェクト も同様に音声に適用する AviSynth スクリプトが書けます。

合成エフェクト は動画と音声の結合後に適用するエフェクトです。

動画、音声の継続

音声ファイル名に「continue」と書くことで、音声を前の要素から続けて流すことができます(動画のみ切り替わります)。

動画ファイル名に「continue」と書くことで、動画を前の要素から続けて流すことができます(音声のみ切り替わります)。

#記法

AviSynth スクリプトでも、レイアウトと似たような#記法を使うことができます。 レイアウトの場合と異なるのは、ランクファイルの行と列の両方を指定する必要があることです。たとえば、

#{3:2}

と書くことで、3行目の2列目の要素に置き換えることができます(レイアウトの場合と異なり、'{' と '}' で囲う必要があります)。

繰り返し構文

同じ要素を繰り返すときは繰り返し構文を使用できます。

繰り返し(tab)繰り返す要素の行数(tab)開始番号(tab)終了番号(tab)繰り返しオプション

例として、

繰り返し	2	1	5
静止画	img_x.png	music.wav
静止画	img_y.png	se.wav

と書くことで、

静止画	img_x.png	music.wav
静止画	img_y.png	se.wav
静止画	img_x.png	music.wav
静止画	img_y.png	se.wav
静止画	img_x.png	music.wav
静止画	img_y.png	se.wav
静止画	img_x.png	music.wav
静止画	img_y.png	se.wav
静止画	img_x.png	music.wav
静止画	img_y.png	se.wav

と書いたのと同じになります。

$_ で番号を参照できます。

繰り返し	2	3	6
静止画	img$_.png	music.wav
静止画	img$_.png	se.wav

は、

静止画	img3.png	music.wav
静止画	img3.png	se.wav
静止画	img4.png	music.wav
静止画	img4.png	se.wav
静止画	img5.png	music.wav
静止画	img5.png	se.wav
静止画	img6.png	music.wav
静止画	img6.png	se.wav

のように展開されます。

繰り返しオプションには "asc", "desc", "auto" が指定できます(Ver 1.64から)。 "asc" は繰り返し番号が昇順に、"desc" は降順になります。 "auto" では自動的に判定されます(開始番号 < 終了番号 なら昇順、そうでなければ降順)。デフォルトでは "auto" です。